「ぎっくり腰」、これって実は診断名ではないのです。
知ってみえましたか?
急に腰が痛くなって、動けなくなったりする症状をぎっくり腰と言います。
整形外科的には急性腰痛症といいます。
原因としては腰椎の捻挫、腰の筋肉・筋膜(筋肉を覆っている膜)の損傷、靭帯の損傷などがあります。
あまりにも激しい痛みなので「魔女の一撃」とも言われます。
みなさんもぎっくり腰になったことがある、ぎっくり腰まではいかないけれども腰が痛むという方がほとんどではないでしょうか。
厚生労働省が行う国民生活基礎調査でも「腰痛」は「肩こり」を抜いて体の悩みの第一位となっています。
なにを隠そう私自身も一度だけぎっくり腰になったことがあります。
実際、整体師としてはお恥ずかしい話なのですが…。
よく「重たいものをもって」とか「顔を洗っていて」ということよく聞きますが、私は朝起きたらぎっくり腰になっていました。
軽度のものでしたがその当時マニュアル車に乗っておりクラッチを切るのがかなり辛かったのを覚えています。
このようにあたかも急に悪くなったかのようなぎっくり腰ですがほとんどの場合、それ以前に身体からシグナルが出ているはずなのです。 当たり前ですが日々に感じている腰痛がシグナルです。
痛み、こり、はり、違和感などの症状は身体からの「もう限界が近い」という合図なのです。
身体が休んでほしいと言っているわけです。
このような軽い症状ではなかなか身体を休めようとしない方がほとんどではないでしょうか。
そして、とうとうその日が来るわけです。
無理に無理を重ねて酷使されてきた腰はギブアップ!!!
自分の身体を支えることが出来なくなりぎっくり腰となるのです。
では、構造的にぎっくり腰になりやすい人とは?
簡単にいうと腰椎(腰の背骨)に適度な前への反りが少なくなってきている方です。
ご家族の方に立った姿勢、座った姿勢で横から腰の反りを観察してもらいましょう!
まっすぐに近い方は要注意です!
予防は
①腰を冷やさない
②良い姿勢を心掛ける(椅子には深くこしかけ腰の反りを保つようにする。座っている時にはタオルを丸めて腰に当てるのもお勧めです。立位・座位共におへそを1㎝位へこませるようにお腹に力を入れておく)
③同じ姿勢を30分続けない(30分が姿勢を保つ筋肉の限界です。腰を捻ったりして血液循環を促しましょう。)
④軽い運動(柔軟性に乏しい身体は傷めやすいのです)
もし、ぎっくり腰になってしまったら!
まずは安静とアイシング(冷却)です。
最初にも書きましたがぎっくり腰は筋肉、筋膜、靭帯などの損傷が起きている場合が多いため炎症が起きます。
受傷後すぐに1~3日、アイシング(霜の付いていない氷で氷水を作ると良い)することで格段に治りが速くなります。
その後は逆に温めることによって筋肉の緊張を和らげていきます。
この時期では痛みのない範囲で少し身体を動かしていくようにします。
何よりもならない為の予防が大切です!
整体で日頃から体の歪みを調整しておくことをお勧めします。
※コルセットに頼り過ぎると自分の筋肉が衰えてしまうため、逆にぎっくり腰になりやすくなるため注意しましょう。